つよく やさしく かしこい子に育て!

SAPIXから難関中高一貫校に進学した1男1女の子育て回想録

中学受験生の夏休み、学校の宿題はどうしてる?

 

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「夏を制する者は受験を制す」
とか
「夏は受験の天王山」
とか
塾の先生に言われて、最後の夏休みは親も気合が入ります…というか、焦りますよね。

確かに中学受験生の夏休みは、塾の夏期講習とその復習、特別に課される課題、苦手単元のテコ入れなど、やらなければいけないことがたくさんあります。

特に受験を控えた6年生の夏は、尋常じゃないくらい塾の課題がたくさん出ます。

そして、それに加えて、学校の宿題…

私立や受験生の比率の多い学区は別として、公立小学校だと子どものレベルに合わない宿題がたくさん出て困る…なんて方も多いのではないでしょうか。

今日は、そんな小学校の宿題について、考えていきたいと思います。


塾の課題もあるのに、学校の宿題が多すぎる!
全部やらないといけないの?

結論から言うと、私は、学校の宿題も本人がきちんとやるべき、という考えです。

最近では、宿題代行などというサービスもあるようですし、受験勉強優先と言って、学校の宿題をやらなくてよいと子どもに言う親御さんもいるようですが、うちの子ども達には、夏休みに限らず普段の宿題も、基本的には自分でやらせていました。

学校の宿題に費やす時間があったら、塾の課題をする時間に回したいという気持ちは分かります。

正直なところ、私も、児童の学力も色々なのに、出来ない子どものレベルに合わせた宿題を、全員に一律に課す学校もどうなのよ!と思っています。

 

でも、だからと言って、学校の宿題を親がやってしまったり、代行サービスに頼んだりしたら、

「目的を果たすためなら何をやっても良い」

「理由があればズルをしても良い」

という価値観を子どもに持たせることになってしまうと思うのです。

不正行為を正当化してしまったら、極端な話、合格のためにはカンニングしても良い、ということと同じになってしまいます。

私は、どんな理由があろうとも、子どもが「明らかなズルをした」というやましい気持ちで宿題を提出する、という経験はさせない方が良いと考えています。

実際に私の周りでも、受験優先として学校の宿題を全くやらせなかったという方や、学校の宿題を批判して適当にやっつけさせた、お母さんが代わりにやった、という方もいましたが、そのお子さん方の受験の結果は、あまり芳しいものではありませんでした。

逆に、難関校に合格したお友達の自由研究や読書感想文は、しっかりした内容のものでした。

ごまかしたり逃げたりせずに、やるべきことはきちんとやる、という姿勢が、受験で成功するためにも必要なんでしょうね。


学校の宿題を早く効率よく終わらせるには?

それでもやっぱり、中学受験生にとって、学校の宿題はできれば効率よくササっと片付けたいもの。

参考までに、我が家がどのように取り組んだか、書いていきますね。

1、算数の問題集や計算プリントの類

中学受験生には明らかに低すぎるレベルの算数の宿題が膨大に出る…なんてことは、夏休みに限らずよくあります。

私は息子が小4の時に学校から出された算数の計算プリントの宿題の内容が、あまりにもひどいので、翌年は保護者会の席で、もう少しだけ工夫して欲しいとお願いしたことがあります。

その宿題は、同じような簡単な計算問題が30~50問ずつ1セットになっており、毎日1枚ずつやるように指示されたものでした。

1~3日目は掛け算が50問、4~6日目は割り算が50問、その次は筆算が30問…みたいな感じで並んでいました。

数字を変えただけの同じ問題が50問、しかも息子には目をつぶっていてもできるレベルの。

これでは、ただの作業になってしまうばかりか、途中で飽きて、算数が得意な子どもを算数嫌いにさせるレベルの苦行です。

私が「せめて、問題の順番を入れ替えて、1日にやるプリントの内容にメリハリをつけて欲しい」とお願いしたからか、さすがに翌年はそこまでの苦行レベルではなくなりましたが、こういう類の宿題がでる学校はあると思います。

この類の算数の宿題を、飽きずに効率よくやるために工夫したことは、以下の通り。

・同じ形式の問題は、続けて何問もやらずに、2~3問で次のページをやる。

・飽きずにできる程度の、1回分の制限時間を設けて、それ以上は時間をかけない。

・ストップウォッチで時間を計りながら、いかに速く正確に解けるか、に重きをおいて取り組ませる。

難関校の試験でも、速く正確に計算する能力は不可欠ですから、小学校の算数の宿題は、計算の精度とスピードを高めるトレーニングのつもりで取り組めば良いのです。

塾の課題を始める前のウォーミングアップ、頭の体操くらいの感覚で、朝の10分程度を使って、とにかくスピード重視でやらせると効果的ですし、あっという間に終わりますよ。

2、漢字の書き取り

よくある国語の宿題で、1学期に習った漢字の書き取り。

中学受験生にとっては、書き順も、意味も、成り立ちも、部首も、熟語も、もう覚えてる!という漢字を10回、とか30回、とか単純に書いてくる…みたいなやつですね。

丁寧に書こうとすると時間がかかりますし、これも苦行です(笑)

単純に該当の漢字だけを回数多く書くことが課されているような場合だと、明らかに時間の無駄なので、やんわりと先生に交渉するのも手かと思います。

私は「もうしっかり覚えてしまっている漢字の場合は、熟語を調べて書くようにしたら、より理解も深まると思うので、そのようにさせても良いでしょうか?」とお願いしてOKをもらいました

先生にお願いする時は、このように、あくまでも前向きな理由であることを説明すると良いと思います。

漢字一字を単純に繰り返して書く作業よりも、その漢字を使った熟語や熟字訓などを調べさせて書かせれば、受験勉強の一環としても意義が出てきます。

私はSAPIXで使っている「漢字の要」に載っている熟語をあらかじめ拾ってやり、それを書かせていました。

3、読書感想文

対象の書籍が指定されている場合はできませんが、そうでなければ、塾の国語の授業で扱った文章で書かせると早いです。

娘は、SAPIXの教材になっていた重松清の本を購入して、それを題材に書いていました。

塾の授業で一部読んでいるので、他の部分だけ読むなら早いし、ポイントや要約はすでに出来ているので、感想文としてまとめるのも簡単です。

ちょっとズルかもしれませんが…(笑)

4、自由研究

これがやはり一番時間もかかるし、あまりに手抜きをすると一目瞭然なので悩むところですね。

でも、自由研究とは学校から特に指定のない「自主学習」の成果の発表。

中学受験生は、学校の勉強以外の、言ってみれば自主学習をたくさんしているのですから、それらをまとめればOK!とも考えられます。

つまり、受験勉強を兼ねたテーマにしてしまえば一石二鳥、ということです。

たとえば、理科なら…

植物や動物の分類や生態などを、塾のテキストを参考にまとめる。

受験に頻出の生物の写真をコピーして貼り付けたりすれば、しっかりビジュアルからも記憶できます

色々な液体や気体、固体などの物質の特性や、その特性を生かして実際に身近にあるものに使われていることをまとめたりするのも、受験に役立ちそうです。

地学分野なら、夏の夜空を実際に観測して天体の動きや星座の様子をまとめたり、地層や岩石、雲や天気のことも多く出題されていますので、これらを塾のテキストを参考にまとめていくのも良いですね。

ちなみに、うちの子ども達は、旅行に行った時の写真やパンフレットなどを使って、歴史や戦争と言ったテーマを持たせた旅行記を作ったり、畑で夏野菜の収穫体験をした写真とともに、野菜の分類をテーマにまとめたりしていました。

ちなみにPCは、4年生くらいの頃に既にWordの使い方とローマ字入力を教えていたので、手書きよりもずっと作業が早いです。

子どもは飲み込みが早くて、ちょっと教えればすぐにキーボードも打てるようになります。

中学ではPCを使ってのレポート作成も頻繁にありますので、時間のある低学年のうちに教えておくと、後々役に立つこと請け合い、おすすめです!

どうせやらなきゃいけないものなら、少しでも意義を持たせて、効率よく終わらせたいものですね。

我が家の子ども達、今年は早々に学校の課題を終わらせて、のんびり過ごしています♪