こんにちは、かほこです。
一昨日は秋分の日で休日でしたね。
我が家も、久しぶりに夕食に家族全員が揃いました。
子ども達が大きくなるにつれて、息子は遅くまで図書館などで勉強してくることも多くなり、娘は部活…と、家族一緒に食事をできる機会もだんだん少なくなって、母としては少し寂しい今日この頃です。
秋分の日に、ふと沸いた疑問
そんな食卓で、息子がいつものいたずらっ子のような眼で、
「ママ、秋分の日って何?正しく説明できる?(ニヤリ)」
と私を試すように聞いてきました。
私「え?昼と夜の長さが同じになる日でしょ?」
息子「うん、まぁそうだね。黄道と天空上の赤道が交わる秋分点というところを太陽の中心が通過する日のことなんだけどね。」
と、秋分の定義を説明した後に、
息子「あ、でも、ちょっと待てよ。
本当に今日って、昼と夜の長さが同じなのかな?」
と、疑問が沸いたようで、東京都における日の出と日の入りの時刻をスマホで調べ始めました。
秋分の日、本当に昼と夜の長さは同じか。
9月23日の東京における日の出時刻は5時29分、日の入り時刻は17時38分。
⇒ということは、昼間の時間は、12時間と9分間
あれ?
9分ズレてるよ、どうして??
「明石市(日本の標準時子午線上だから)ではピッタリなんじゃないの?
東京とは経度が違うから、その差じゃないの?」とは夫。
でもすぐに、息子と私に
「は?何言ってるの?日の入りと日の出の時間が同じようにズレるんだから、緯度ならともかく昼の長さに経度は関係ないでしょ!」
と反論されて、
「あ、そうか…」と撃沈(笑)
念のため、明石市の日の出と日の入り時刻を調べてみると、5時48分/17時56分で、
昼の長さは12時間と7分間でした。
7分のズレ‥‥なぜだ~?
昼と夜の長さがピッタリ12時間の日は?
ちなみに、翌日の9月24日は、日の出が5:30で、日の入りが17:36。
⇒昼間の長さは12時間6分
あ、3分短くなった。
そりゃそうだよね、冬に向かってだんだん短くなるんだから。
もっと先の日付を調べてみると、
4日後の9月27日に、日の出が5時32分、日の入りが17時32分で、ぴったり12時間となりました。
どうしてだろうね…と、私は地球儀を眺めて考えましたが、よく分からず…(←食事中に地球儀を持ってくるな?)
娘は、興味なさそうに席を立ち…(←好奇心が皆無で困ります)
息子は、国立天文台の公式サイトをチェックしました。(←やっぱり、そこだよね!)
昼の方が長い理由は単純だった
国立天文台の説明によると
日の出の定義は「太陽の上辺」が地平線と一致する瞬間、
そして、日の入りの定義も「太陽の上辺」が地平線と一致する瞬間、とのこと。
つまり、「太陽が地平線からチラッと見え始めた瞬間」が日の出の時刻で、
「太陽が地平線から消えた瞬間」が日の入りの時刻ってことです。
「太陽の中心」が地平線と重なった時、ではなく、
日の出も日の入りも「太陽の上辺」が地平線と重なった時、なのです。
なるほど~!!と全員が納得です(笑)
ということは、
日の出の時は、「太陽の上辺が見え始めた瞬間から、太陽の中心が地平線を通るまで、
日の入りの時は「太陽の中心が地平線を通ってから、太陽の上辺が見えなくなるまで、
それぞれ太陽の半径の分だけ長くなっている…
そのため、、太陽1個分が地平線を通り抜ける時間の分だけ昼の方が長くなる、
ということなんです。
もう一つの理由とは
秋分の日に昼の方が長い理由はもう一つありました。
地球の周りには大気圏があるので、地平線近くにある太陽の光は、大気の中を通って私たちの目に届きます。
大気中を通る光は屈折するので、地平線のすぐ下に太陽がある場合、少し浮き上がって見えるそうです。
つまり、日の出の時は実際に太陽の上辺が地平線から出る前に光が見え始め、日の入りの時は太陽が沈んでもしばらくは光が届く、ということです。
これによって、昼の時間は更に長くなっているのです。
また、その日の大気の状態によって、光の屈折の仕方も異なるため、到達する時間も変わるのだそうです。
だから、同じ9月23日でも、東京都と明石市では、昼の長さに2分の違いがあったのね!!
あ~、スッキリした!!
身近にある事象に疑問を持つことが大事
息子は、こんな感じで幼い頃から、私たちが普段「当たり前」だと思って過ごしてきたことに純粋な疑問を持って、こちらの想定外の質問を投げかけてくる子どもでした。
かたや、娘は、大人が「こういうものだよ」と言ったことは素直に受け止めて、そこに何か疑問を持っているように感じることは、ほとんどありませんでした。
そして、小学生の頃のサピックスの理科の成績、特に化学や物理、地学(天体)分野は、兄と妹では雲泥の差でしたし、明らかに息子の方が理解が早かったんです。
性格の違いもあるので、親の働きかけ方だけでは難しい部分はありますが、子どもの理科的な思考力を養うには、こういう身の周りの事象や風習などにも日頃から疑問を持たせて、一緒に考えたり調べたりすることも大事なんだな…とは、この兄妹を見ていると実感します。
今回の「秋分の日の昼の長さ」に関する雑談も、息子とは盛り上がりましたが、娘は興味なさげ…。
親が無理に話に加わらせても本人が興味を持って考える気がなければあまり意味はないし、中学生になってから好奇心を育もうとしても、なかなか難しいですね。
それでも、地道に色んな情報を彼女の周りにも散りばめておいて、いつか何かに食いついてくるのを辛抱強く待つことにします(笑)
最後までお読みくださり、ありがとうございました。