こんにちは、かほこです。
今日は、これから中学受験に挑戦する方に向けたお話です。
あくまでも、2人の受験を通して感じた私の主観なので、共感できないことはスルーしてくださいね。
私の自宅サロンに来てくれる子育て中のママたちも、皆さん中学受験には興味があるようで、時々そういう話題になります。
東京都では4人に1人が国立・私立中学に通っているそうですから、ちょっと教育熱心な親御さんならきっと一度は考えるでしょうね。
先日も、小学生のお子さんのママから、
「やっぱり塾に通わないと、中学受験は難しいのですか?」
と聞かれましたので、私の知っていることや考えをお話ししました。
中学受験をするなら、塾に行かないとダメなのか
首都圏で、それなりの上位校を目指すのであれば、中学受験を専門とする進学塾に入れるのが一般的です。
…というか、塾に行かずに挑戦するのは、無謀かと思います。
なぜなら、首都圏の上位校の入学試験問題は、公立小学校で行う確認テストの比ではないくらい難しいからです。
子どもの塾の宿題や過去問を見れば一目瞭然なのですが、小学校の授業だけでは、まったく太刀打ちできません。
一応、建前としては、小学校の学習範囲内、つまり文科省が出している学習指導要領の範囲内、ということになっているようですが、実際には公立小学校では絶対にやらないような応用問題や、より広く細かい知識を持っていないと答えられないものが出題されています。
塾では、そのような問題を素早く正確に解くための知識や思考力、その使い方と訓練の仕方、つまり受験用の勉強法を教えてくれるのです。
まれに、親御さんが勉強を教えられる方で、塾なしで難関校に合格された、なんて話も聞きますが、ごく少数派です。
中学受験生の勉強は、どのくらい難しいのか
以前、都立高校の入試問題が新聞に掲載されていたので、試しに、当時6年生の息子にやらせてみたことがあります。
理科と、世界史以外の社会に関しては、ほとんど全て正解でした。
…ということは、中学受験のために勉強した子どもたちは、既に6年生で、中学3年生並みの理・社の知識を修得している、ということになります。
ちなみに算数も、6年時の子ども達がサピックスで解くテキスト、恥ずかしながら私は、息子の解説なしでは解けない問題だらけ(汗)
比較的簡単な計算問題ですら、5年生の娘とヨーイドン!で競争したら、完敗でした(滝汗)
私のレベルが低すぎると言われれば、それもそうなのですが(笑)、なんとか経験値で補えて、彼らに勝てそうなのは、国語くらいです。
実際、当時サピックスで息子が教わった理科の先生の話によると、分野によっては高校レベルまで理解していないといけないものもあるそうです。
文科省の学習指導要領の範囲を、ここまで超えた難度の高い試験を実施するのは、中学入試だけだとか。
中学受験生、恐るべし(笑)
大多数の子どもが塾に入る現実
知り合いに私立高校の教師をしている方が何人かいますが、いずれの方も
「自分の子どもには教えられない。」
「専門ならともかく、全科目を教えるのは無理。」
と言っていますので、特殊なケースを除いて、家庭で親が全てを対策するのは、かなり大変なのだと思います。
息子の学校で、塾に行かずに入学した生徒は学年に数人いるかどうかです。
ママ同士のおしゃべりの中で、
「この学年に、塾に行かずに合格した子がいるんですって。」
「知ってるわ。○○くんでしょう?すごいわよね~。」
と話題が出て、チョットした有名人になってしまうくらい、レアです(笑)
娘の学校だと、クラスに1人、塾なしで合格した子がいるかどうか、という感じでしょうか。
男の子は、誰がどこの塾だったかなんて興味ない、という風であまり話題にもならないようですが、女の子は、入学直後から
「塾、どこだったの~?」
「私、サピ!」
「私も!どこの校舎?」
なんて話で、盛り上がっているようです。
なので、こちらは娘情報ですが、いずれにしても、かなり少ないイメージ。
進学塾に通って受験するケースが圧倒的だということが、お分かりいただけると思います。

尊重するべきは、子どものやる気
中学受験に塾通いは外せないということを書きましたが、それも親の希望だけでは絶対にダメ、上手くいきません。
小学生とは言え、そこに子ども本人の意思がないと、長い受験期間を最後まで走り続けることはできない、ということは、我が子や周りの親子を見ていてしみじみと感じています。
子どもが自分から受験をしたい、塾に行きたい、と言って通い始めるのがもちろん一番良いのですが、最初は親が促して始めたとしても、本人がそこに学ぶ楽しさを見出せるようにならないと、途中で上手くいかなくなります。
実際に、身近でいくつかそのような例を見ています。
私の息子は、以前書いたように、
「小学校の授業よりも、もっと難しいことを勉強したい。」と言って、塾通いを始め、
「イジメっ子たちのような奴らと同じ中学に行きたくない。」と言って、中学受験に挑戦することを決めて、
「塾は楽しい!」と言って、最後まで実に楽しそうにサピックスに通っていました。
娘の方はというと、「公立中学でも良いのではないか(お金がかかるので)」という親の心を知って知らずか
「私もサピに行く!」と新4年の新学期を待ちわびるようにして入塾し、
当初からそれはそれは嬉しそうにサピックスに通っていました。
途中で成績が伸び悩み、悔しい思いもたくさんしたはずですが、決して「塾をやめたい」とは言いませんでした。
3年、もしくは2年間という長い受験期間には、やりたいことを我慢して机に向かわなければいけない瞬間も多々ありますし、時には親が見ていても子どもには過酷だと思われることもあります。
そこを乗り越えられる子どもと、上手くいかない子どもの違いは、「親にやらされている」のか、「自分の意思がある」のか、だと思います。
よく、中学受験は親子の受験だと言われますが、それは、親が勉強を教えたりしなければいけないという意味ではありません。
親の役割は、我が子の意思を尊重しながら、長きにわたる受験勉強に楽しく前向きに取り組めるように、環境を整え、精神的に支えることだと思っています。
幼い小学生のやることです。
なかなか親の思うように進まないこともありますが、我が子と一緒に泣いたり笑ったりしながら伴走した3年間は、母親の私にとっても素晴らしい経験でした。
塾に入るにあたっては、よくお子さんと話をしてから、ママも全力でサポートする覚悟を持って、決めてくださいね。
これから中学受験を始める皆さんが、挑戦して良かったと心から思える経験となりますように。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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