こんにちは、かほこです。
東京・神奈川の中学入試は、2月1日からスタート。
男女御三家をはじめ、明日が第一志望という方も多いと思います。
遅ればせながら、いよいよ本番を迎えるお母さま方にエールを込めて、私が2人の子ども達の入試当日に心に刻んだサピックスの先生からの教えをお伝えします。
サピックスの鬼先生から、母への最後の助言
いつも保護者会では私たち受験生の母親たちに対してもかなり手厳しく、かつ愛ある苦言を呈して諭してくださっていた、サピックス某校舎の某室長先生(笑)
息子の受験のときの最後の保護者会で、その先生に言われた言葉があります。
それは…
「子どもの入試本番に親が付き添う最大の理由は、たとえどんなことがあっても、決して試験前に子どもを動揺させないためである。」
というものです。
親はそのために、本番の朝、子どもに付き添い試験会場に送り届けるのだ、と。
私は、その先生の助言を肝に銘じて、忠実に遂行しました。
いよいよ本番、当日は何が起こるか分からない
サピックスの先生方がよく言うフレーズで印象に残っているのが
「子どものやることですから…」というもの。
そう、受験生とはいえ、まだまだ幼い小学6年生のやること、本番では想定外のトラブルが起きることが多々あるそうです。
・普段は乗り物酔いなどしない子どもがバスに酔ってしまった。
・乗り慣れない満員電車で具合が悪くなった。
・日頃から大人びて冷静な子どもが緊張で朝から嘔吐して泣き出した。
・前日に確認したはずの受験票や筆記用具などありえない忘れ物をした。
また、お母さんも緊張してしまい、
・電車の網棚に受験票の入ったバッグを置き忘れた。
・電車を乗り間違えた。
などなど、私の周りで実際にあったことです。
あらゆるトラブルを想定して準備を!
そういうことが起きたときに、付き添っている親はどうすばよいのか。
先生に強く言われたことは
「親は様々なトラブルを想定して準備してください。」
「たとえ親も焦っていたとしても、それを顔に出してはいけません。」
「決して子どもを叱って動揺させてはいけません。」
例えば…
子どもが受験票を忘れたとしても、お母さんが受験票のコピーと身分証などを持っていれば、学校は受験させてくれます。
「心配しないで。ママがちゃんとコピーを持ってきたから大丈夫!」
筆記用具を忘れた場合も、ママが一式別に用意しておけば大丈夫です。
「ママも念のため筆箱を持ってきたのよ。あなたラッキー!ついてるわ!」
と、おおらかな笑顔で安心させてください。
たとえイラっとしても「だから言ったでしょう!」などと子どもを責めて動揺させたり、自信をなくすようなことを言ってはいけません!
とにかく、我が子がいつも通りの平常心で、落ち着いて試験に臨めるように努力してください、それが親御さんの、本番当日の最大の役割です。
そう言われました。
他にも、自分であらゆるトラブルを想像して、出来うる準備を全てしました。
乗り物酔いや、気分が悪くなった場合のために薬を持参して、おまじないがわりに飲ませて、気持ちを落ち着かせてあげよう、と持参しました。
風邪薬や頭痛薬は試験中に眠くなるといけないので、よほどの場合でなければ飲ませないつもりで、一応持って行きました。
「寒い」と言われた場合に備えてカイロとストールを、「お腹すいた」と言われた場合に備えてパクっと食べられる小さなおにぎりやパンを持って行きました。
電車が止まったり遅延した場合に備えて、ある程度早めに出発することはもちろん、別ルートで到着する方法も何パターンか調べておきました。
母は女優になれ
親御さんも不安だと思いますが、決してその心中を我が子に知られないように。
また、どんなトラブルが起きても、内心は焦っていたとしても、落ち着いている振りをしていてください。
「お母さんは、女優になってください!」
とも言われました(笑)
恐らくは多くの中学受験生にとって、人生で初めての試練と言っても過言ではない、入試本番当日。
どうぞ大好きなお母さん(お父さん)の笑顔で、安心させて送り出してあげてくださいね。
最後に…
これまで頑張ってきた全ての受験生が、無事に本番当日を迎えられますように、
その子にとって一番良い結果へと導かれますように、心からお祈りしています。